合板や杉板をジグソーで切るなら、使い分けを覚えておきたいのがオービタル機能。

ブレードの動きを切断内容に合わせることで、仕上がりを優先したり、木材を効率よく切り進めたりできる頼れる機能ですよね♪

でも、いざ本体のレバーを見ると、「0・1・2・3は何が違う?」とか、「木材や合板はどこへ合わせればいい?」と、設定に迷ってしまう方も多いはず。

疑問の表情をしたドリボー ドリボー
オービタル機能とは、ブレードがどんな動きをする機能なの?

数字を上げればいつでもきれいに切れるわけではなく、仕上がりを重視する場面で動きを大きくすると、切断面が粗くなったり、上面にささくれが出やすくなったりすることも。

ドリボー ドリボー
きれいに切るなら0、速さも欲しい木材切断は1から試そう!

そこでこの記事では、ジグソーのオービタル機能とは何かを図解し、設定0〜3の違いと、木材・合板・曲線・開口加工での使い分けを解説します!

筆者は木工作業で マキタ JV186D を使うとき、まず設定1を基準にしています。

オービタル機能のない マキタ 4327 も約5年使ってきたため、機能の有無で何を調整すればよいかもお伝えします♪

この記事を読めば、仕上がりと切断速度のどちらを優先するか考えながら、最初に試す設定を選べるようになりますよ。

というわけでこの記事は、「ジグソーのオービタル機能とは?0〜3の違いと木材・合板での使い分け」について書きました。

この記事がおすすめな人

  • ジグソーのオービタル機能が何か分からない方
  • 設定0・1・2・3の違いを知りたい方
  • 木材や合板を切るときの基準を探している方
  • 曲線切りや開口加工で刃が曲がるのを避けたい方
  • 実際の木工作業で使っている設定を参考にしたい方

ジグソーのオービタル設定0〜3を先に比較

最初に、設定ごとの違いと使いどころをまとめます。

数字が大きいほどブレードの前後運動が大きくなり、木材を速く切りやすくなる一方、切断面の粗さやささくれには注意が必要です。

設定ブレードの動き最初に試したい用途注意点
0上下運動のみ仕上げ切断、合板、細い曲線、金属・樹脂木材では切断速度が上がりにくい
1小さな前後運動木材の普段使い、硬めの木材、緩い曲線完成面は端材で確認する
2中程度の前後運動木材・合板を効率よく切る急な曲線では刃へ横力をかけない
3大きな前後運動木材・合板の高速切断、荒切り仕上がり面では粗さや欠けに注意

この表は、オービタル機能付きジグソーで設定を考えるときの出発点です。

機種によって目盛りや推奨用途が異なるため、手元の取扱説明書を優先し、同じ材料の端材で切断面を確かめてから本番へ進みましょう♪

ドリボー ドリボー
迷ったら小さい設定から始め、必要なときだけ一段ずつ上げよう!

ジグソーのオービタル機能とは?

ジグソーのオービタル機能とは、ブレードの上下運動へ前後運動を加える仕組みです。

刃を本体に対して横向きにする機能ではなく、ブレードは本体の前後方向と平行のまま動きます。

オービタル付きジグソーの使い方は、数字を上げることより、切断内容に合う動きを選ぶことが基本ですよ♪

設定0は上下、1〜3は上下と前後へ動く

設定0では、ブレードが上・下へ直線的に往復します。

設定1〜3へ切り替えると、上下運動に小さな前後運動が加わり、数字が大きくなるほど動く量も増える仕組み。

ジグソーの設定0は同じ位置を上下し、設定1〜3は上昇時に前へ出て下降時に後ろへ戻ることを示した図解

設定1〜3でも、ブレード自体が斜めに傾くわけではありません。

上がるときに刃先が前へ出て、下がるときに後ろへ戻る動きが加わります。

木材を切るときは前後運動が切りくずの排出と切り進みを助けますが、動きを大きくするほど完成面への影響も確認する必要があります。

オービタル設定とスピード調整は別の機能

混同しやすいのが、オービタル設定とストローク数の調整です。

オービタル設定はブレードの前後運動量を変え、スピード調整は1分間に上下する回数を変えます。

同じ設定1でも、スイッチの引き具合やダイヤルで切り進み方が変わる機種もあるため、数字だけを見て強く押し進めないことが大切。

ブレードの動きが鈍らない速さで送り、ベース全面を材料へ密着させましょう。

オービタル設定0・1・2・3の違い

ここからは、4段階それぞれの特徴を詳しく見ていきます。

マキタのオービタル機構付きジグソーでは、0が上下運動のみ、I→II→IIIの順に前後運動が大きくなると案内されています。

4段階の役割が分かれば、レバーを感覚だけで合わせずに済みますね♪

設定0は仕上がりと細い曲線を優先

設定0は前後運動を加えず、ブレードを上下だけに動かす位置です。

木材・合板のきれいな切断や、ブレードへ横方向の負荷が加わりやすい細い曲線から試したい設定。

金属やプラスチックも、対応するブレードを選んだうえで0を基準にする機種があります。

ただし、0へ合わせただけでささくれが必ず消えるわけではありません。

仕上げ用ブレード、材料の固定、送り速度までそろえると完成面を整えやすくなります。

設定1は木材を落ち着いて切る基準

設定1は、上下運動へ小さな前後運動を加える位置です。

木材で少し切断効率を上げながら、設定2・3ほど大きな動きにしたくない場面で使いやすい段階。

筆者が マキタ JV186D で合板・杉板・桧板・アカシア材を切るときも、普段は1から始めています。

材種ごとに数字を固定するのではなく、切断面や刃の進み方を見て0または2へ調整する考え方です。

設定2は木材・合板の速度を上げたいとき

設定2は、前後運動を中程度まで増やす位置。

木材や合板を設定1より効率よく切りたいときに候補となり、長めの直線や、切断後にサンダーで整える加工で使いやすくなります。

一方、完成側の上面をそのまま残したい場合や急な曲線では、最初から2へ上げず、0・1との切断面を端材で比べましょう。

設定3は木材・合板の高速切断向け

設定3は、ブレードの前後運動が最も大きい位置です。

木材・合板を速く切る荒加工では力を発揮しますが、数字が最大だから万能というわけではありません。

切断面が隠れる下地材や、仕上げしろを残した荒切りなど、速度を優先できる場面から考えると使いどころが分かりやすいです。

ジグソーのオービタル設定0から3を仕上がり優先と速度優先で比較した図解

設定0〜3は、単純な弱・強ではなく、仕上がりと切断速度のバランスを選ぶ目盛りです。

完成面を残したいなら0側、荒切りで速度を上げたいなら3側から考え、間の1・2で調整してください。

木材・合板でのオービタル設定の使い分け

同じ木材でも、合板と無垢材では欠け方が違い、無垢材も硬さや木目で刃の進み方が変わります。

筆者が切っている材料を例に、最初に試したい設定を整理します。

端材で比べる順番まで決めておけば、本番の設定も選びやすくなりますよ♪

合板は0から始めて表裏の欠けを確認

合板の化粧面を残したいときは、設定0から試すのが基本。

薄い単板が重なっているため、前後運動を大きくすると、上面だけでなく裏面の欠けも目立つ場合があります。

養生テープだけに頼らず、仕上げ用ブレードを選び、切断線の両側を支えましょう。

速さも必要なら端材で1へ上げ、表裏の切断面に問題がないか確認します。

杉板・桧板は1を基準に仕上がりで調整

杉板や桧板の普段使いは、低オービタルの1を出発点にすると調整しやすいです。

完成面を残すカットは0、長めの直線を効率よく切って後から整えるなら2というように、用途で前後へ動かします。

柔らかい材料は本体を強く押さなくても刃が進みやすいため、切断速度が落ちたときに力で解決しないこともポイント。

ブレードの摩耗や木目の向きを確かめ、刃が自然に進む速さへ合わせてください。

アカシア材は1から試して無理に押さない

硬さを感じるアカシア材では、筆者もまず1を基準にします。

前へ進みにくいからと強く押すと、細いブレードが横へ逃げ、上面と下面で切断線がずれる原因になりかねません。

よく切れる木工用ブレードへ交換し、厚みと切断形状を見ながら1・2を試しましょう。

合板、杉板、桧板、アカシア材で最初に試すジグソーのオービタル設定をまとめた図解

図の設定は、本番前に試すための目安です。

材料の厚み、木目、ブレード、完成面の位置が変われば適した設定も変わるため、一段ずつ動かして判断しましょう。

ささくれを減らす準備は、ジグソーで木材・合板をきれいに切るコツでも詳しく解説しています。

曲線・開口・直線でオービタル設定を変える

オービタル設定は材料だけでなく、切りたい形から考えると失敗を減らせます。

とくに急な曲線と開口加工では、速度よりブレードへ横力をかけないことを優先してください。

形に合う設定へ戻すだけでも、墨線を落ち着いて追いやすくなります♪

急な曲線は0、緩い曲線は0〜1から試す

急な曲線は、細い曲線用ブレードと設定0の組み合わせから始めます。

前後運動が大きいまま本体の向きを急に変えると、ブレードがねじれたり、曲線の内側へ入り込んだりしやすくなるためです。

緩い曲線なら1も候補になりますが、ベースを材料へ密着させたまま、刃が進むぶんだけ少しずつ向きを変えましょう。

開口加工は0〜1で角へ無理に押し込まない

筆者がジグソーを使うことの多い開口加工でも、0〜1から始めると落ち着いて線を追いやすくなります。

直角の角を1回で無理に曲がろうとせず、下穴や逃げの切り込みを使い、ブレードが自然に向きを変えられる余裕を作るのがコツ。

開口の始め方や材料の支え方は、ジグソーで直線・曲線・くり抜きを切る方法も参考にしてください。

長い直線は1〜2、荒切りなら3も候補

木材の長い直線では、1〜2から試すと速度と切断面のバランスを取りやすくなります。

切断面を後から削る荒加工なら3も候補ですが、ジグソーの細いブレードは送りすぎるとたわむ点に注意。

長い直線の速さと直角精度を優先するなら、ジグソーと丸ノコの違いを確認し、丸ノコとの使い分けも検討しましょう。

実機で見るオービタル付きJV186Dと機能なし4327

筆者は、オービタル機能付きのJV186Dと、オービタル機能のない4327を木工作業で使っています。

2台の違いを見ると、オービタル機能がない機種で調整すべきポイントも分かりやすくなります。

JV186Dは普段1を基準にしている

手元のオービタル付きモデルが、「 マキタ 充電式ジグソー JV186D 」です。

設定1を普段使い
PICK UP TOOL

マキタ 充電式ジグソー JV186D

18Vバッテリーで使う充電式ジグソー。オービタル運動とストレート運動を切り替えながら、木材の切断に使えるモデルです。

合板・杉板・桧板・アカシア材などを切るときは、まず1へ合わせ、仕上がりを優先するなら0、切り進みを上げたいなら2を試しています。

筆者が使っているマキタJV186Dの実機写真
筆者が使っているマキタJV186D。木工作業ではオービタル設定1を基準にしています。

写真のように18Vバッテリーを装着するため、コード式よりやや重さを感じます。

筆者には慣れの範囲で、開口位置を変えながら作業するときは、電源コードを避けずに動ける身軽さが助かっています♪

ドリボー ドリボー
普段は1、本番前の端材で0や2も試すと決めやすいよ!
マキタ 充電式ジグソー JV186D

マキタ18Vバッテリーを持っている方は、本体のみで買い足せる販売形態も確認できます。

マキタ JV186D 」は、設定を変えながら木材を切り、コードレスで開口加工を進めたい方におすすめな充電式ジグソーです♪

オービタル付き
PICK UP TOOL

マキタ 充電式ジグソー JV186D

18Vバッテリーで使う充電式ジグソー。オービタル設定を切り替え、仕上がりと切断速度を調整したい方に向きます。

4327はオービタルなしでも刃と送りで調整できる

約5年使っている マキタ 4327 には、オービタル調整レバーがありません。

設定0へ切り替える操作もないため、仕上がりや切り進みはブレードの種類、切れ味、ストローク数、送り速度で調整します。

オービタル機能がないジグソーでも木材の曲線や開口は切れますが、高速切断を優先する方は機能付きモデルのほうが調整幅を持たせやすいです。

4327の使用感は、マキタ4327を約5年使った実機レビューで詳しく紹介しています。

オービタル設定で失敗しやすい使い方

設定を選べても、本体の押し方やブレードが合っていなければ、切断面は安定しません。

次の4つを避けて、オービタル機能を活かしましょう。

いつも設定3のまま使う

木材なら常に3が最適とは限りません。

完成面、細い曲線、合板の欠けを抑えたい場面では0〜1へ戻し、荒切りと使い分けてください。

切れない刃を本体の力で押し進める

前へ進みにくいときに本体を強く押すと、ブレードがたわみ、切断面が斜めになる原因となります。

設定を上げる前に、ブレードの摩耗、材質との相性、材料の固定を確認しましょう。

替刃の選び方は、木工用ジグソー替刃のおすすめで用途別に比較しています。

ベースを浮かせて急に向きを変える

ベース全面を材料へ密着させ、急激にブレードをひねらないことが基本です。

曲線で向きを変えにくいときは、オービタルを小さくし、逃げの切り込みを加えて刃へ余計な横力をかけないようにします。

機種を止めずにレバーを動かす

切断中に設定変更できる機種もありますが、すべてのジグソーに共通する操作ではありません。

初めて使う機種ではいったん停止し、コード式はプラグ、充電式はバッテリーを外してから、取扱説明書どおりに調整してください。

ジグソーのオービタル機能でよくある質問

最後に、設定を選ぶときに迷いやすい疑問へ答えます。

オービタル機能は使わないほうがきれいに切れますか?

完成面を優先するときは、前後運動のない0が出発点です。

ただし、切断面はブレードの種類や切れ味、送り速度、材料の固定でも変わります。

0へ合わせたうえで仕上げ用ブレードを使い、端材の表裏を確認しましょう。

木材なら設定はいくつがおすすめですか?

普段の木材切断は1から試すと、仕上がりと切り進みの変化を判断しやすいです。

きれいに残したい面は0、長い直線や荒加工は2〜3というように、切断後の仕上げまで考えて調整します。

曲線切りでオービタルを使ってもよいですか?

緩い曲線なら1を使える場面もありますが、急な曲線は0から始めるのがおすすめ。

細い曲線用ブレードを選び、本体を横へ押さず、切断しろを少し残して進めてください。

オービタルなしのジグソーは買い替えが必要ですか?

木材の曲線や開口を切るだけなら、すぐに買い替える必要はありません。

オービタルなしの機種は、ブレードと送り速度、ストローク数で仕上がりを調整できます。

木材の長いカットで速度も変えたい方は、次に選ぶときオービタル付きモデルを候補にするとよいでしょう♪

ジグソーのオービタル機能:まとめ

この記事は「ジグソーのオービタル機能とは?0〜3の違いと木材・合板での使い分け」について書きました。

オービタル機能は、ブレードの上下運動へ前後運動を加え、木材の切断効率を調整する仕組みです。

設定0は上下運動のみで仕上がりや細い曲線を優先したい場面、1は木材の普段使い、2は木材・合板の速度を上げたい場面、3は高速切断や荒切りから考えると使い分けやすくなります。

筆者も マキタ JV186D では普段1を基準にし、合板の完成面や急な曲線なら0、切り進みを上げたい直線なら2を試す考え方です。

迷ったときは設定を小さくし、材料と同じ端材へ試し切りして、表裏の欠けと切断面の直角を確かめましょう。

ドリボー ドリボー
0〜3は強さ比べではなく、仕上がりと速さを選ぶ目盛りだよ♪

まずは設定0と1で同じ端材を切り、手元のジグソーで切断面がどう変わるか確認してみてくださいね♪

オービタル機能を上手に使い分けて、曲線も開口も思いどおりの形へ近づけていきましょう!

参考にしたメーカー公式情報

JV186Dの設定1、4327の使用歴、合板・杉板・桧板・アカシア材の切断に関する体験は、筆者が木工作業で使った範囲からまとめています。